こんにちは、テコです。
住宅白模型の職人をしつつ、何かあったら助け合えるコミュニティ「妄想アパートメントカサミラ」を運営しています。
妄想アパートメントカサミラ
https://www.youtube.com/c/Whiteteco/membership
はじめに
先日アップした記事は【名建築で昼食を】をオフィシャルブックとサイトの概要を元に書いています。今回も意外な着地点かもしれませんので最後までお酔い頂けると嬉しいです。
で、最後にも書かせて頂いたんですが、「00:00STUDIO」の視聴者さんのおかげで全10話も記事公開の後に視聴することができました。その結果・・・、先日の記事が恥ずかしくなったので改めて書かせて頂こうかという次第です。
テーマは「植草千明はまた向き合い始めた」ということで。
スペシャル横浜編
その前に1月23日のお話。きっとこの記事をアップしても、【名建築で昼食を】のスペシャル横浜編を観たらまた恥ずかしくなるだろうと思いますので、最初から恥をかきに行きます^^;
以下のように放送が決定しているそうです。
残念ながら今回のスペシャルも観ることができないテコであります。で、このスペシャルを観た方がこれから書かせて頂く記事をすでに読んでいたとしたら、きっと「テコっておバカさんね。ぜんぜん違うじゃん!」となることもあるでしょう。
先走って謝っておきます。ごめんなさいm(_ _)m・・・でも書かせて頂きます。
建築学生さんへ
【名建築で昼食を】は間違いなく皆さんの貴重な建築資料、永久保存版となることでしょう。最後の10話には一気に建築&建築模型を堪能するためにもってこいの情報も含まれます。そして、”人生”ってものをこれから関わっていく建築と共に深く考える良い機会になると思います。
前回記事のおさらい
テコは住宅白模型”職人”です。なものですから、建築模型”士”なのか、建築模型”家”なのかといった言い回し(呼び名・肩書)にちょっと敏感です。で、勝手に「植草千明」の建築模型”士”に噛み付いて偉そうに意見させてもらいました。
結論、「建築模型”職人”であって欲しいよね」的なことを書かせて頂きました。監督さん、ごめんなさいm(_ _)m
全10話のおさらい
建築模型士・植草千明とカフェ開業を夢見る春野藤が名建築を巡り、各々の過去と現在と未来を建築巡礼しながら模索していく。わずかな変化を敏感に感じながら結局は現在の仕事に落ち着くも、また次の名建築巡りを楽しみ始める。わけですが・・・スペシャル横浜編に続く^^
ちなみにオフィシャルブックはこちらです。
そして、原案は甲斐みのりさんのこちらの本。
忘れていたもの
オフィシャルブックの写真と放送された映像って心で捉える印象というか部分が全く異なりました。
オフィシャルブックでは名建築の歴史やその建築と関係の深い人物との関わり、古びた素材や色や空間を感じることができました。が、そこに植草千明と春野藤の色があまりなかったんです。ビジュアルでしかなかったというか、意識しなかったということなのか。
ところが、映像には二人のストーリー(物語)が穏やかに描かれていて、それぞれの人間模様、時間軸をちょっとドキドキしながら感じることができました。
そう考えると、テコは建築模型”士”と名乗る植草千明の人物像に触れることなく建築模型”職人”に軍配を上げ植草千明に無理やり当てはめていたことになります。
忘れていたのは”人”が中心であったこと。
変換された想い
全10話を観て、植草千明が建築模型”士”と名乗っていた気持ちが何となく分かる気がしました。
有名建築家だった父が大きく関係していたであろうことも。そんな父のおかげで、普通なら多くの名建築に特別待遇で見学できたことなど、実は建築模型”士”を名乗ることとは大して関係なかったかも。それよりなにより、植草千明自身がいかに建築が好きだったか。いかに”人”の存在が大きかったかが影響したのではないかと思うんです。
植草千明は、職業として名乗るのではなく、スキルとして名乗っていただけなんじゃないかなって。本当は建築家として建築と向き合いたかったのではないかなって。ところが、偉大な父の背中が大きすぎて、建築が好きだった以上の何かプレッシャーみたいなものや生き様のようなものに押しつぶされてしまったんじゃないかって感じますそんな重みをいつしか投げ捨てて、人を愛したり気にしたりしないようになっていったように感じてならないんです。結果、表向きの職業は建築模型”士”。建築から付きず離れずの微妙な位置。
余談ですが、テコが模型職人をしているのは、建築家を諦めたから。人との付き合いが苦手で、多くの人たちとのやり取りに疲れ、単に逃げたかったから。でも、テコは逃げたことに後悔はしていません。それがテコにとってはベストな選択だったと今でも思っています。そして今、少しずつですが”人”との出会いが楽しくなっているし。
話は戻って、植草千明は春野藤と出会います。名建築で昼食を取りながら、植草千明は徐々に人から距離をとるようになっていた当時の気持ちと向き合うことができるようになったのかもしれません。第10話にはそんな気持ちの内がチラリと顔を覗かすような言葉をいくつか発しています。そして、当時の想いはきっと春野藤との名建築巡りで別の想いへと変換できたのだと思います。
変換された想いが次の横浜編でどう表面化するか、勝手にワクワクしているわけです。
まとめ
建築模型”士”であろうが建築模型”職人”であろうが関係ない。目の前のその人を感じて信じて応援できると良いなぁ・・・。
2つとない家は”人”から生まれる。構造、設備、不動産、ローンと、のしかかかるモノは多いけど、”人”や”家族”と向き合った家づくりをしたいものですね。
この記事へのコメントはありません。