管理人テコです。
以下の記事のシリーズです。ぜひ参考に!
過去記事その1:模型屋さんに依頼する
過去記事その3:自分で作る!
今回は、建築事務所へ依頼する場合のお話です。

本格的に作りたくなったらこのページ!
設計事務所に依頼するってどういうこと?
テコは元々、小さな設計事務所の出身です。小さな事務所でしたので一人でやらなければならないことは多岐に渡ります。その中でも割と多かったのが模型製作でした。模型製作は設計する側にとって当たり前の業務だとも思っています。(実際にはほとんどの事務所が作ることを避けるようですが・・・)
なので、もし気になっている建築事務所や工務店があったらサイトを調べておいて、
・竣工建物(実績)の見学ができないか
・事務所の訪問ができないか
・パンフレットなどの資料がないか
といったことは最初に確認しておきたいところです。もちろん、いきなり設計の依頼もなく模型を作ってくれるようなところはありません。設計したプランがまだない状態だから当然です。ところが、ある程度の交流ができるようになると、
「一度プランを描いてみましょうか?」
となります。その時、模型も作って提案するのが本来の設計事務所や工務店の姿だと思うんです。だから、正確に言うと”依頼”ではなく、自然と模型って手に入るものとも言えるんです。ただし、本気で家づくりに取り組んでいる場合に限ります。設計事務所側としても、今進んでいる案件に注力してあげたいのが本心です。時間の使い方には敏感です。模型だけ作ってもらって後は知り合いの設計士にやってもらおうなんて虫のいい話は本末転倒ですのでやめて下さいね。
模型を作るか作らないかを見極めること
先にも述べましたが、すべての事務所が模型を作ってくれるわけではありません。残念ながら、模型製作は予算外、業務外、CGで足りるなどの理由で”余計なもの”と考える事務所もあるんです。

模型と図面とCGには各々の役割がある
では、どうやって作ってくれる事務所を探す?それは簡単。直接聞くだけです。
「御社では模型を作ってくれるんですか?」
それだけです。もし作らなければ、テコ的にはその事務所は選択しないほうが無難かと。会社の中であろうと外であろうと、ちゃんと作る会社でなければいけません。
より分かりやすく伝える努力をしない会社
だと言えるからです。間取りを図面とパースで説明しても、それは設計士が理解をしてもらったと思い込んでいるだけ。模型を見て「初めて全体像がつかめた」、「暮らし方が想像できた」という話は何度も聞きます。
だから、模型を作るかどうかはとても大事。ぜひ勇気をもって聞いてもらいたいんです。
図面って、会社ごとに出来が違うんです。
今の図面は色んな作図ソフトで描かれます。そのソフトによって癖や色味が違うものですから、不慣れなプロはたまに読み間違えることがあるんです。手描きの図面は人の癖が表れますし、CADという図面を描くソフトを使っていたとしても、やはり操作する人によって出来が違うんです。
その図面を一般の方がすぐ理解できるわけがありませんよね。図面だけで理解させようとしたりCGパースをきれいに作って見栄えを良くしてもそれは家づくりをする一般の人たちの目線ではありません。
”暮らし方が見える打ち合わせ”は、見ただけで一日の生活を想像させてくれるものじゃなきゃいけません。
だから、模型ってやっぱり作ってもらうほうが良いんです。
模型は無料か?有料か?
もし作ってもらえるならラッキーです。ぜひ作ってもらってください。
でも、たまにあるんです。作った後になって請求する会社が。実際、テコもその惨劇に巻き込まれたことがあります。有料と知らず作ってもらったお施主さんが、模型と請求書をセットで手渡されてたんですね。それでお施主さんは拒否したんです。そんなの聞いていないって。そこの工務店その後の行動が恐ろしいんです。
某工務店「お父様のお宅まで行ってきました!」
テコ「・・・はっ?」
お察しの通り、払わない施主のご実家まで出向いて払わせ、その足でテコに模型の代金を払いに来たんです。そんな事態は避けたいですよね。
だから、模型を作ってもらう時には、
・有料か無料か聞いてみる
・契約書の記載を確認する
・会社内で作る?外注なの?
をチェックしてみてくださいね。
契約前に設計者が模型を見せる意味
契約前に模型を作る会社があります。その意味は、
「納得いくまでプランの理解を深めてください。よろしければぜひご契約を。」
このプランなら立体化して納得してもらえるはずだと自信を持って提示するわけです。この模型によって、契約するか否かを決めることだってあるわけです。ちなみに、模型は契約のあるなしに関係なく、何度作ってもいいものです。7つも8つも作ることが実際にあるように、生活のパターンは一つだけとは限りません。プランは無数にあるんですから、一つ作ってもらったからといってOKを出さなくてもいいんです。
設計士さんへの感謝は忘れずに、気持ち良い模型付き合いをしてくださいね。

こんな山積みにならなくても良いですが^^;
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