管理人テコです。
先日、保育園からの帰り道のこと。息子とあるものをスマホで撮って楽しんでいました。その写真を動画にまとめたところ、ある気づきがありました。家づくりに必要な『時間』と『空間』についてです。
家づくりの『時間』と『空間』
「そこに家があることで物語が生まれる」
この言葉、実はテコが運営するYoutubeチャンネルの動画に寄せられたコメントです。
息子と一緒に撮ったのは、

コンクリートの壁に刺さった水抜き管の中の写真。その写真を並べたスライド動画です。写真にはちょっと悲しい現実も写っています。この動画に寄せられたこの言葉には、家づくりを大きく左右する意味をも含んでいると感じています。お金や構造や設備と同じく、『時間』と『空間』をちゃんと家づくりに活かしたいものです。
見どころだけを見せても物語は生まれない
もう当たり前になりましたが、CGパースによる住宅プレゼンは一般の方に夢を与えます。

もう半年もすれば建っているかもしれない我が家。夢のような美しいパースを見れば、誰でもワクワクドキドキ感を抑えられずテンションも上がります。ところが、その夢の中にはあまり時間の流れを感じません。
例えば各部屋のパースが何枚かテーブルに並びます。リビング、キッチン、ベッドルームに子供室・・・。住宅の外観パースも合わせて目にも楽しく並びます。でも、それらのパースは一つ一つの点(画)であって線(生活動線)にはならないんです。これでは家の中の生活をイメージするには弱いんです。
結果、そこに物語は生まれないんです。
全体像を見せてあげると物語は広がり始める
そんな事を考える事があった時、ちょうど良いタイミングで動画に「そこに家があることで物語が生まれる」というコメントを頂いたんです。

水抜き穴にコケが生え、植物が根付く。そこに小さな模型を置いただけの写真。ところが、その丸くて小さな空間はたちまち人の住む地球の縮図となり、私たちにワクワク感を与えます。その家の中の人々の暮らしが想像されるようになるんですよね。
結果、パースを何点も並べたプレゼンより、全体像を望められるもののほうが時間の流れを感じられる訳です。
もちろん、キッチンのパースはそのキッチンでの楽しい調理時間を想像できるでしょう。子供室のパースなら子供たちが自分の遊び場の想像をするでしょう。ですが、それぞれの部屋を行き来したり朝起きてからダイニングで朝食をとるまでの動線まで考えることはなかなか難しいと思いませんか?
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模型はすべての動線を表現する
模型の内部に壁を立てて部屋を表現すると、CGパースでは得られなかった生活動線が見えるようになります。重要なのは見栄えではなく私達の生活の動きです。

部屋に向かう廊下、上下階を結ぶ階段、内部と外部とをつなぐ窓や玄関も重要な住宅の要素です。模型をお見せしつつ、CGパースを補足的に見てもらうのがちょっと上級のプレゼンなんですよね。CGパースだけを見せても、家づくりをより良くするためのプレゼンにはなりません。点(部屋など)を結び線(生活動線)にする検討方法をちゃんと理解した上で家づくりは進められるものだと思っています。
時間と空間を忘れない家づくり
生活 = 時間 × 空間 = 物語 |
だから、
生活 = 物語 |
私達の生活は時間と空間で生まれる物語です。その物語を分かりやすく表現したのが動線と言う言葉。人それぞれ違った動線を持っています。家族独特の動線が存在します。その個性豊かな動線に気づかず家づくりをするなんて勿体ない。動線が絡み合って家族の生活となるわけで、家づくりの醍醐味何じゃないのかなって思います。
まとめ:模型の価値
家づくりのサポートをしてくれる模型。模型があれば誰でも簡単に空間を把握できますし、子供も大人も一緒になって見て語り合える便利なツールです。一緒に見ると、1人の生活スタイルだけではなく、全員の生活スタイルを感じ合えます。普段、何気ない暮らしを模型の中で再現しつつ新しい生活の想像ができるんです。
そう考えると、住宅模型というのはとてつもなく価値のあるツール。家づくりになくてはならないものなわけです。家があるということは、そこに時間と空間と模型が存在するということ^^。
ぜひ、家づくりに模型を取り入れてみましょう。
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