建築模型に限らず、スチレンボードは色々な場面で使われます。今回は商品名に騙されて買ってしまった事例の紹介と、間違わないための基礎知識として3種類の商品をご紹介します。購入する際は使用用途と照らし合わせて、間違いのないように購入しましょう。
スチレンボードとは
すでにスチレンボードについての記事はいくつか書いていますのでそちらを参考にして頂けると嬉しいです。注意事項(100円ショップのカラーボードなど)についてもまとめているので参考になると思います。
建築模型に限って簡単にまとめますと、スチレンボードとはスチレンという素材を紙で挟んだ商品を差します。
商品名にダマされた!
ある「もけると」会員さんのお話です。
先日、Amazonで間違って買ってしまったんです。
え?何をですか?
私、タミヤの「スチレンボード」を買ったんです。
あっ、もしかして紙じゃないやつ?
知ってたんですかぁ?今度記事にしてくださいよっ!
確かにっ、勘違いしてしまいますよね^^;
今度記事にしますね。
このやり取りで大体の状況が呑み込めた方はある程度の知識をお持ちかと思います。けど、実は模型職人でも知らない方って結構います。ましてや、一般の方が初めてスチレンボードを買うとなると、きっと間違ってしまって損をする可能性もあります。
そんな間違いを犯さないためにも、次の内容だけ覚えておきましょう。
スチレンボードと区別すべき商品
実は、紙でサンドしている「スチレンボード」と、スチレンが裸(素板)の「スチレンボード」の2種類が存在します。また、ノリが付いたタイプの「スチレンボード」という商品も存在します。ちょっと紛らわしいのですが、昔から各社使われている名称なので商標登録はされていないのかもしれません。名称を統一して欲しいですよね。
スチレンボード(紙付)
上記の商品は一般的なスチレンボードで、もちろん紙でスチレンをサンドした商品です。メーカーでいうと光栄堂さんやSEKISUIさんのエスレンコア、アルテさんのポップコーアもこれに分類されます。建築模型を紙模型という時は大体がこのスチレンボードを使ったモデルになります。
スチレンボード(ペーパー)
上記の商品はタミヤさんから販売されているスチレンボードです。見た目は白い板なのですが、説明文、またはカスタマー Q&Aをよく読んでみると、紙が貼られていないボードと書かれています。要するに建築模型の世界では「スチレンペーパー」に分類される商品です。他に「素板」とも言ったりします。
スチレンボード(のり付き)
スチレンボードにのりが付いたタイプのボードは沢山あります。「ハレパネ」「ミラパネ」「のりパネ」などがそうです。さらに、紙にのりが付いているタイプとスチレンにのりが付いているタイプもありますし、裏面も同様に紙の有り無しが存在します。
まとめ
以上、簡単ではありますが、スチレンボードを間違って購入しないように3つに分けて商品紹介をしました。模型職人によっては紙付のスチレンボードではなく、紙が貼られていない素板のスチレンボードを使う方もいらっしゃいますが、間違って購入してしまっては作り方も替えなければなりませんし、時間もお金も無駄にしてしまうかもしれませんから、この記事を参考に購入して頂ければと思います。
結論、「商品説明はちゃんと読もう!」となります。
ちなみに、カラーボードやデザインボードなど名称は色々あるので、やっぱり説明欄はちゃんと読んだほうが良さそうです。欲しい商品を間違わずに購入して、模型作りを楽しんで頂けると嬉しいです。
以下はtecoがメインで使っているスチレンボードです。「もけると」で共有している建築模型の作り方動画はすべて以下のエスレンコアになります。