【2021年最新SNS】クリエイターが飛びつきたいプロセスエコノミー×プラットフォームのお話

こんにちは、テコです。※2021年8月5日更新
住宅白模型の職人をしつつ、建築模型つながりで助け合う建築コミュニティ「妄想アパートメントもけると」を運営しています。

今、これまでにないホンワカなのに本気のスキルシェア市場が拡大し始めています。シェアリングエコノミー(個人の資産の売り買いを仲介する仕組みやサービス)という言葉を3年くらい前から聞くようになりました。今回は、このスキルシェアについてクリエイター目線と体験談でご紹介します。とはいっても、テコはこの道のプロでもなんでもないタダの建築模型職人です。参考程度に楽しんで頂けると嬉しいです。

スキルマーケットって?

自分が何者なのかは、ビジネスマンなら資格や役職、場合によっては企業名でアピールできますよね。個人なら、自分のサイトやブログ、SNSでプロフィールを充実させたりアピールポイントを写真や文章で公開すると思います。
では、クリエイターの皆さんはどんな方法で自身をアピールしているんでしょうか?スキルマーケットとは、主に個人が持つ技術や知識の売り買いの場を言いますけど、例えば、CrowdWorksココナラといったプラットフォーム(自分のスキルや情報を公開や販売するためのシステム、アプリなど)が有名です。困っている人に自分のスキルを提供したい時にアカウント登録します。マッチングが成立し、ビジネスになったりコミュニティを形成したりするんですね。現代のクリエイターさんはそういった環境構築の場を見つけ、販売できるだけの情報収集力が必要になってきたようです。

色んなプラットフォーム(スキルマーケット市場にしぼっています)が存在していますが、”ここに注目”の部分をこれからお話します。
色んなプラットフォーム(スキルマーケット市場にしぼっています)が存在していますが、”ここに注目”の部分をこれからお話します。

働き方の変化

数ある職業の中から、私、テコ(住宅白模型職人)を例に働き方の変化を見ていこうと思います。プラットフォームを軸にまとめました。

プラットフォームの変遷

2002年:個人事業主となる
2002年:公式サイト開設
2002年:コミュニティ(”ご近所さんを探せ!”など)流行
2004年:ブログ開設

2008年:SNS(”Twitter”など)流行
2010年:サブサイト開設

2014年:資格取得に明け暮れる
2015年:Youtubeチャンネル本格始動
2017年:ステップメールによるメール講座公開(リニューアル中)
2018年:Amazon出版にて電子書籍3冊発行(販売終了)
2018年:WordPressにて新ブログ開設(当サイト)
2019年:ココナラ版メール講座公開(販売終了)
2020年:Youtubeにてメンバーシップ開設(終了)

2021年:00:00STUDIOにて作業×ライブ配信開始
2021年:妄想アパートメントもけると本格始動

流れを簡単に説明します

テコは2002年から住宅白模型職人(個人事業主)を継続しています。それまでは建築事務所で所員として、あるいは建設会社などでCADオペレーター(派遣社員)として建築関係のお仕事をしていました。サラリーマンやパートのお仕事をされている方々と同じですね。

2002年から2013年までの前半12年間(青い範囲)は自身のサイトとブログで営業はネットだけでした。とはいえ、ご依頼後、クライアントさんと直接会うスタイルでお仕事していましたから、もしこのスタイルを2020年も続けていたらコロナで大打撃だったかもしれません。この頃、コミュニティやSNSが流行り、プライベートでは充実感を感じた時期でもありました。”ご近所さんを探せ!”や”mixi”、”Twitter”、”facebook”など怒涛のごとく登場した時代でしたね。懐かしい・・・。そのうち、徐々にSNSはプライベートからビジネスへとシフトしていきます。

2015年からの後半(紫の範囲)は色々なプラットフォームが誕生し、SNSはビジネス仕様が出始めます。私もビジネスアカウントでテストすることを繰り返し、自分に合ったビジネスSNSに絞ったのが2018年のことでした。

ちなみに、色々試し始めたきっかけはリーマンショックでも東日本大震災でもなく自身の健康上の理由からです。初めて本心から「働けなくなるかも」という恐怖を味わった時でした。それが2014年のこと。資格取得に明け暮れた不毛の1年です。住宅ローンアドバイザーや住宅建築コーディネーター、快眠空間スタイリストなんて資格も取得しました。コーチングや心理学にも首を突っ込みました。が、活かせずただ時間が過ぎていくだけ。「自分のできること、やりたいこと、やるべきこと」を度外視して闇雲にインプットしていた結果です。

そして、2021年(黒の太字)が今回の記事のメインです。

プラットフォームの変化

文章(2001年より以前)

インターネットが普及して、一般に流行ったものといえば、ブログやサイト運営でした。まだビジネスではなくプライベートでの利用にとどまっていた頃です。日常句を徒然なるままに書き綴っていただけで、マーケティングやブランディングといった概念なんて私にはありませんでした。立ち上げたお仕事URLも文字と写真を並べて依頼を待つだけのシンプルなものでした。

2003年のホームページを発見!
2003年のホームページを発見!

コミュニティ(2001〜2005年)

”ご近所さんを探せ!”や”mixi”といったプラットフォームが誕生し、自分のプロフィールページを充実させ始めたことを思い出します。リアルコミュニティにネットが介入したこの頃、コミュニティで出会った方々とのオフ会が一般化しました。

SNS(2008年〜)

SNSという言葉が浸透するようになったのは”Twitter”や”facebook”などが登場した2010年前後。スマホの所有率と共に利用者数が急増しましたよね。主に文字が主役のSNSから徐々に写真が主役のSNSへとシフトしていく点にも注目です。InstagramやPinterestなどが世界中で使われるようになりましたから。

動画(2015年〜)

最も大きな変化を生んだのがYoutubeでした。これまで文章と写真がメインだったプラットフォームが一気に映像へとシフトしていきます。Youtuberという言葉が誕生したのも2015年前後だったと思います。
テコのチャンネルは2012年に開設(2021年3月閉鎖)しています。Youtuberなんて言葉はありませんでしたし、収益化に関する情報も持っていませんでした。何を配信する?なぜ配信する?誰が観れくれる?と何をとっても半信半疑の開設でしたが、今ではどのSNSよりも強力なプラットフォームだと捉えられています。

サポートアプリ(2019年〜)

個人の情報発信力がデザイン的にも進化したのがこの2年の間です。動画編集や資料作成、データ保存のためのアプリも増えました。Canvaやスマホアプリなどを活用し、個人がSNSへ高品質な”視覚的”情報の配信をより強力にしました

その他

ブログがWordPressで作られるようになったり、根強く残るステップメールや一般化した電子書籍出版といったサービスも人気のプラットフォームとして利用されています。これまで書籍出版といえば費用も時間も桁違いに掛かり、一般市民には馴染みのない情報発信の方法でした。それが今では低予算でチャレンジ可能となりました。昨年くらいからは音声にも注目が集まっています。‎”stand.fm”や”Voicy”は音声のプラットフォームアプリです。最近はClubhouseという音声SNSも話題です。声は人間味がモロに出てしまう最もシンプルで恐ろしい伝達ツール。とはいえ、選択枠として持っておかない手はありませんし、今後も注目です。

文章から写真、写真から動画へと伝え方が変化していきました。が、それは流行り廃りではなく選択枠が増えたということだと捉えています。その証拠に、最近大変流行っているプラットフォームにnoteがありますよね。文章メインの伝達ツールです。
この選択枠の増加が個人ビジネスの環境改善に寄与したと思いますし、スキルマーケットが人気を博した理由という見方もできるのではないかと思うんです。

メディアの変遷?
メディアの変遷?

00:00STUDIO

最近、進化形と言えば「00:00STUDIO(フォーゼロスタジオ)」です。クリエイターさんの作業中の映像をライブ配信でき、チャットで交流を深めることができるプラットフォームです。クリエイターさんというのも色々で、漫画家から陶芸家、音楽家、プログラマーやライターまであらゆるジャンルの作業をライブ配信で視聴できます。
結構楽しんでます。この記事を書いている過程もまさにライブ配信できますし、書いているうちにチャットのコメントが元で最新情報を追加できたり間違いを修正できたり。もちろん、建築模型の製作の過程も配信できますから、モノができるまでの過程を知ってもらったり、お施主さんとのリアルな情報共有が可能です。
購入したポイントで珈琲(画)などをプレゼントする”差し入れ”機能や、お気に入りのクリエイターさんにお仕事をリクエストする機能も利用できます。
頑張っている人を応援するのも楽しいし、応援されるのもとても嬉しくてモチベーションにもつながります。ついでに見守られてる(監視されてる?)感もあって作業が長く続けられるというメリットを感じるクリエイターさんも多いようです。

ライブ配信をしつつ、こんな動画を作ってしまいました。

プロセスエコノミー

00:00STUDIOは”作業×ライブ配信”をキャッチフレーズにしています。これって実は結構大きなスキルマーケットの変化を意味していると思いませんか?いままで、私達が販売してきたのは完成した作品や商品でした。でも、00:00STUDIOは完成するまでの価値を商品にしていると言えます。”差し入れ”機能に”リクエスト機能”が追加されたことで、クリエイターの収益減は大幅にアップしました。チャットで生まれるコミュニケーションや、価格の意味が伝わる作業配信に大きな価値を感じます。”つくる過程を共有し商品化する”プロセスエコノミーはクリエイターさんにとって更に大きな収益源と成り得ます。よりクリエイティブに時間とお金を費やせるプラットフォームです。

物語が伝わるプラットフォーム

2021年はプロセスエコノミーが浸透し、SNSもビジネスも大きく変化するでしょう。映画や小説のように完成した商品には常に裏の物語(ストーリー)が存在します。”作業過程”という物語にワクワクする、”未完の物語”が注目されるになりそうです。結果、物語を伝える力が必要になるし、伝わるプラットフォームが求められるようになるわけです。補足として下記の記事もお勧めします。プロセスエコノミーという言葉の生みの親けんすうさんの記事です。

00:00STUDIOの中の人・けんすうさんの記事
プロセスでのみ目立つことに一生懸命になると危険という話
https://kensuu.com/n/n2a1e500c63c2

まとめ

日本の経済がコンパクトになっていく一方で稼ぎ方は多様化していきます。一人でいくつかの職を持ち、そのうち一つでもそれなりに稼げればとりあえず良いよねって感じの世の中になるかもしれません。あるいは、個人同士の小さな経済圏が近い将来の主流となり、成果物・販売経路・コンテンツ数(商品や作品)に加え、プロセス(作業過程)やキャラクター(自分自身)が主力商品となる。そんな気がします。
新しいコミュニティ(社会)の形として魅力的でもあり不安でもあります。テコは対面で話すことが苦手ですが、ライブ配信の中で話したりチャットすることにはあまり抵抗がありません。これって、テコにとっては救いです。クラウドファンディングやオンラインサロン、Youtubeチャンネルといった新しいコミュニケーション形成ツールとともに、プロセスエコノミーは人の可能性を広げていると思った方がお得です。

サークル図の”ここに注目”は、このプロセスエコノミー×プラットフォームから生まれたまさに00:00STUDIOのようなコミュニティを指しています。商品が出来上がる前にファンになったりなってもらったり。WinWIn(ウィンウィン)というよりFunFun(ファンファン)な関係が生まれそうだなぁと思っています。

追記

最近手づくりした建築コミュニティ妄想アパートメントもけるとWordPressとノーコードアプリを使ってプログラミングの知識なしで構築できました。Web制作会社数社に見積ったら最大1000万円なんて言われてしまった内容を、あれやこれや寄せ集めて作った渾身の建築コミュニティです。2022年には”ハンドメイドコミュニティ”がブレイクするかもしれませんDMMやcampfireなどの会員制コミュニティサービスに切り込んできたら面白いなぁ。。。

住宅白模型職人teco

住宅白模型を製作する職人です。
建築模型つながりのコミュニティを形成し「新もけると談話室」でイベント企画・限定動画の公開・チャットなどをしています。

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