【豆知識】ドラマ「名建築で昼食を」に登場する”建築模型士”から得た家づくりに大切なこと2つ

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こんにちは、テコです。
住宅白模型の職人をしつつ、何かあったら助け合えるコミュニティ「妄想アパートメントもけると」を運営しています。先日オフィシャルブックが発売され、テコもKindle版で購入したドラマ【名建築で昼食を】に触れつつ、「建築模型士」という職業について書きます。

ドラマ【名建築で昼食を】とは?

名建築といって思いつく建築って一般には何でしょうか?東京都庁(丹下健三氏)、東京駅(辰野金吾氏)、国立西洋美術館(ル・コルビュジェ氏)といったところでしょうか。最近では新国立競技場(隈研吾氏)なんかがそうかも知れませんね。
2020年に放送された真夜中ドラマ【名建築で昼食を】はそんな名建築にフォーカスし、有名建築家を父に持つ建築模型士植草千明(田口トモロヲ氏)とカフェ開業を夢見るコピーライター春野藤(池田エライザ氏)がストーリー仕立てで名建築を巡りランチ時間を過ごすという全10話のドラマです。
残念ながらBSだったので観てはいませんが、1月23日にはスペシャル横浜編が決まっているようで、テレビ大阪とBSテレビ東京で観ることができるようです。建築模型士・植草千明の過去が明かされるとか・・・。(って、やっぱり観れないのかい;;)

詳細はこちら
https://twitter.com/meikenchiku

ドラマが写真集に

嬉しいことにオフィシャルブックが出版されています。

名建築で昼食を オフィシャルブック

名建築で昼食を オフィシャルブック

「名建築で昼食を」製作委員会
1,232円(06/13 12:36時点)
発売日: 2020/12/18
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早速購入してサラッと読破したのですが、好きです。こういう写真満載で程々の文章量。そして建築だけに目を向けるのではなく、そこに関わる人間模様も楽しめる建築本。建築マニアでなくとも気軽に購入してゆったり珈琲を飲みながら読む(眺める)にはオススメな一冊です。

椅子マニアなテコが喜ぶ長大作氏のバーシモンチェアや寺田倉庫の模型ミュージアム「WHAT」も何気なく紹介されています。本当は近代建築模型といえば東京大学の「アーキテクトニカ(建築ミュージアム/小石川分館)」がオススメなのでこちらも紹介してもらいたかったけど(テコも模型製作協力していますよ!)。いずれにしても楽しめました。この本片手にお散歩も良いですね。

寺田倉庫の模型ミュージアム「WHAT」
https://www.terrada.co.jp/ja/service/

東京大学の「アーキテクトニカ(建築ミュージアム/小石川分館)」 http://www.um.u-tokyo.ac.jp/architectonica/index_jp.html

本当の「建築模型士」

で、ちょっと気になることがあります。模型を作る職人テコとしては、千明の職業「建築模型士」という肩書がどうしても勿体ないというか腑に落ちない設定に見えてしまいます。と思って妻に聞いてみたら「”一級建築士”みたいで格好良いじゃない」と返されましたが^^;

じゃあ、テコ的にはどんな職業が良かったかと言うと、建築模型”士”ではなく、建築模型”職人”か建築模型”家”のほうがカッコ良かったなぁって思ってるんです。

理由をお話しますね。その違いっていうのが本当に小さな事かもしれないんですけど、建築模型士って”職業”ではないんです。通信講座を運営する民間会社が複数社あります。その中の一社が作った講座の修了時にもらえる認定証みたいなものに記載されているのが「建築模型士」なんです。民間資格なだけなんですよね。それを知ってしまっているテコとしては・・・やっぱり「『建築模型士』じゃイヤ!」って勝手に思ってしまうわけで^^;いかがでしょうか監督さん!

余談ですが、「私、建築模型士です。仕事ください!」と言ったところで世の中の設計事務所や工務店では「そんな資格があるの?」が普通。「ぜひ!」なんてことには絶対になりません。「ぜひ!」となり得るのは、その民間会社と提携しているハウスメーカーなどの大手ぐらいで、しかも、すでにそれらの提携先には「建築模型士」が送り込まれていますから入る隙なんて大してありません。むしろ、無資格で模型を仕事にする人たちは、いかにその模型が重要なのか、模型で何が解決できるのか、解決の先に何があるのかを模型を直に持って説明できないといけないんですよね。

やっぱり「建築模型職人」

じゃあ、その肩書をどう書き換える?となると、思い浮かぶのは「建築模型職人」や「建築模型家」でしょうか。あるいは「モデラー」や「マイスター」などハンドメイド感を醸し出す呼び名。日本の名建築を巡るドラマだからカタカナより日本語のほうが良いかな。

「建築模型家」というと芸術色が強く出ちゃって、どうも我がうるさい”先生”イメージがあるのはテコだけでしょうか。なのであまりこのドラマには合わないかなって。それに比べて「建築模型職人」は名建築を作り上げた大工さんなどにある”職人”イメージと相まって、頑固だけど納期を守り期待以上の仕事を納めてくれる”プロ”のイメージが先行しませんか?

”職人”は芸術的要素の濃い”家”も資格的要素の濃い”士”もひっくるめた総合的な呼び名と言って良いと思うんです。そんな事もあって、このドラマの千明はきっと「建築模型職人」が本当の肩書何なんじゃないかと。というか、そうあって欲しいんです、監督さん!

まとめ

だいぶ斜め目線な記事になりました。ここまで読み進めてくださって嬉しいです。ありがとうございます。まとめとして少し書かせて頂きます。

なぜ”家”、”職人”、”士”あるいは”クリエイター”、”デザイナー”、”プロデューサー”のような肩書にこだわった記事を書いたかと言うと2つ理由があります。それは家づくりでとても大切なことです。

家づくりの”プロ”とは?

1つは、「”二級建築士”は”一級建築士”に劣る」は間違いということ。二級だから一級に劣るように聞こえますが、テコはこう解釈したほうが正しいと思っています。
「一級建築士はビルも住宅もプロ、二級建築士は住宅のプロ」
だから、下手すると二級建築士のほうが優秀な家づくりのプロだったりすることも普通にあるんです。そう考えると、本当なら優秀な二級建築士さんを間違った思い込みで家づくりのプロとして選択する枠から外してしまうことはなくなります。

家づくりの”相性”とは?

もう1つは”相性”。”資格”は大事です。構造や設備や不動産、あるいはローンのことなど建築にかかわる事柄は盛り沢山だから。でも、出会ったプロとお施主さんとの”相性”がかなり大事で見落としがちだということをぜひ頭の片隅に置いておいてください。肩書ではいくつもの資格を持っていてスゴいように見えても、相性が悪かったら家づくりはなかなか上手くいかないものです。(ちなみにテコも隠れ二級建築士:使ったことないけど^^;)竣工してからのお付き合いもあるんだってことを覚えておいて欲しいなぁって思っています。

なので、まとめは、
家づくりは”資格”も必要だけど”相性”もとても大切


というちょっと意外な着地でこの記事の本題を終わりにしたいと思いますm(_ _)m

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