家づくりでなんか腑に落ちないと感じた時におすすめしたいのが住宅模型を作成してみること。腑に落ちない理由が分からなくても作ってみることをおすすめします。その理由は意外にも沢山あります。今回は10個に絞ってご紹介します。
家づくりの不満とは?
家づくりをしていると不満や不安に思うことが沢山出てきます。たとえば、以下は、一般的に家づくりにおいてよく挙げられる不満の代表格10選です。
- 予算オーバー:建築途中の予算超過はよく聞く話。竣工後から生活が苦しくなるケースも
- 工期遅延:建築期間が予定よりも長引く、工事途中でトラブルが発生するなど
- 施工ミス:施工不良やミスにより建物の品質低下が発生するなど
- デザインの不満:イメージと異なる家が完成したり、デザインが古く感じることなど
- 防音・断熱の不満:室内の防音や断熱性能の低さや、思うほど効果が発揮されないなど
- メンテナンスの手間:定期的なメンテナンスや清掃が予想以上に手間
- 建物の構造の不安定さ:建物の構造や強度の問題、安全性に不安を抱くなど
- 環境面の不満:周囲の環境の悪さ、たとえば、騒音、排気ガス、匂い、昼夜の差など
- 地震対策の不満:地震に対する対策が不十分、地震の影響により建物に損傷が生じるなど
- 間取りの不満:間取りが悪く使い勝手が悪い、収納スペースが足りないなど
あなたの家づくりに対する不満や不安はこの中に含まれていますか?もし含まれていない、もしくは、どれか分からない時は模型を作ってみましょう。
家の模型を作る会社
その前に、住宅模型を作る会社の主な理由をご紹介します。建築模型全般に共通することです。
- 視覚的なイメージを具体化:建築物の形や構造、デザイン、色などを視覚的に表現します
- 立体的な確認:建物の立体的な形状や空間の広がりを確認します
- 設計上の問題発見:設計上の問題点を発見し、改善します
- 細部デザインの確認:細部までデザインを確認します
- 顧客の承認目的:顧客が納得するまでのプロセスをスムーズに進めます
- 建築現場とイメージ共有:建築現場のイメージを職人ともきょうゆうします
- 設計者同士の意見交換:設計者同士の意見交換や設計の質を高めます
- 環境調和を考慮:建物の周囲の環境との調和を考慮します
- 資金調達:資金調達をしやすくなることがあります
- プレゼンテーション資料:プレゼンテーション資料として活用します
以上のように住宅模型は様々な用途に活用されているコミュニケーションツールであることが分かりますが、模型を作らず家づくりを進める工務店やハウスメーカーは逆にこれらをスムーズにこなせない危険性もあります。絶対に製作しなければならないわけではありませんが、模型の重要性に気づいていれば家づくりに模型を使わない手はないはずです。
解決する10の理由
家づくりで「なんか変・・・」と感じた時に住宅模型を作ると解決することが良くあるんです。事実、これまでに直接お施主から依頼を頂いて「おかげさまで工務店を替えました!」という声を頂くくらいの威力があります。
それでは10の理由を紹介していきます。
イメージが明確に
家づくりはイメージ通りに仕上げられるかがとても大切です。ところが、図面だけでは、実際の大きさや形状、配色、更には空間構成などをイメージできないことの方が圧倒的に多いんです。ミニチュアサイズで作成された模型を用いることで、空間やデザイン、色彩などをより具体的にイメージすることができ、より鮮明にイメージできる家づくりになります。
シミュレーションできた
家具の配置や空間の配分をシミュレーションすることができます。家具の数は把握できても大きさまでは計画中の住宅に反映できないことがあります。模型があることで、実際に住んでみた場合の使い勝手や生活感、収納力などを確認することができます。
課題点や改善点が見えた
そもそもの疑問点や不安が何なのか分からない、あるいは見落としていた課題点や改善点といったものを発見することができます。模型を手作りすることで、細かい部分まで自分で確認することもできるメリットもあり、より細部まで緻密に家づくりを進めることができます。
設計図面の理解が進んだ
設計図面との照らし合わせができます。設計図面だけでは、現場での実際のイメージとの違いが生じることがあります。職人ですらもそのようなことがありますから、素人が図面通りの家づくりを確認することに無理があることは明らかです。模型を作ることで、設計図面の誤りや不備を発見し修正し周囲と共有することが容易になります。
工事の進行に納得できた
工事の進行管理がしやすくなります。工事の進行状況を確認する際に、現場での実際のイメージと模型を照らし合わせることで、工事の進行状況を把握することができます。なぜ進行が遅いのか、模型を観ることでその場所の施工の難しさを感じ取れるなど、工事の進捗具合に納得がいくようになります。
建築家との情報共有がスムーズ
建築家や施工業者とのコミュニケーションがスムーズになります。模型を通じて、建築家や施工業者に対して、具体的なイメージを伝えることができます。また、建築家や施工業者から提案を受けることも容易になり、よりよい家づくりが実現できる可能性が高くなります。
予算管理にも役立った
意外かもしれませんが、模型を作ることで予算管理がしやすくなります。模型を通じて、材料の種類や数量を確認したり、形状の単純化や無駄の排除により希望予算を実現するなどができます。
環境設計に役立った
環境に配慮した設計が想像しやすくなります。模型を通じて、自然光や風通しの良さ、断熱性能などを確認し、熱効率を有効的に考えるなど、立体を見ることで感じ取れるようになります。
家族とのケンカが減った
模型を作ることで、家族の合意形成がしやすくなります。模型を通じて、小さなお子さんから大人まで共通のイメージを確認することができるようになり、家族の意見がスムーズに伝わったり、理想の家づくりを共に楽しむことができるようになります。
思い出になった
検討段階から模型を使い家づくりを進めることで、より思い出に残りやすい家族の一大行事になり得ます。手作りの模型には、家づくりに対する想いや変遷が詰まっています。修正を重ねた模型は、家族の思い出としてアクリルケースに入れて部屋に飾っているケースもあります。
以上のように、家の模型はインテリアやプレゼントの要素だけではなく、デザインや空間構成、予算管理やコミュニケーションツールとしても機能することが分かります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このような理由を知ることで、今まで何か納得いかなかったことも腑に落ちるようになるかと思います。もし、家づくりで理由の分からない不安や不満に悩んでいたらぜひ模型を作ってみてください。当サイトの動画をチェックすればあなたも住宅模型を作ることができます。精度が低くても問題ありません。立体にすることで思いもよらない解決策が見つかるかもしれません。