住宅白模型職人テコです。
Youtubeで建築模型の作り方動画を配信していた頃はコメントでよく質問を頂いた材料や道具の疑問。今回はその中でも購入方法についての4パターンと100均のダイソーカラーボードをご紹介します。これらの方法はどんな材料でも道具でもあてはまりますし、一般の方も普通に購入可能です。
スチレンボードって?
そもそもスチレンボードって何?というお話は以前記事にしていますが、簡単に言うとスチレンという素材を紙で挟んだカッターでも切れる板です。以下のページも参考になります。
【キッズ工作】模型材料スチレンボードで色んなものを作ろう!
→ https://mokeruto.jp/bordhowtocut20190616/
スチレンボードは、”画材”として広く使われる板です。例えば、スチレンボードを下地として使うポップやプラカードがわかりやすいですね。切りやすくて貼りやすい、白い紙(表面)の板ですから子供たちも大人たちも幅広く使うことができます。

購入方法:4つ
ご近所のお店
「餅は餅屋」といいますが、画材ですから「画材屋」で購入するのが一般的です。しかしながら、現代においてはその画材屋自体が身近には存在しなくなってしまいましたね。
お近くにあったとしても、それらのお店では殆どが定額販売です。それに、必ずしも在庫があるわけではなく、注文をして2週間後に届くなんてこともあるでしょう。このご時世、ネット上で価格比較して購入するのが一般的になったものですから、あえて画材屋で購入する必要がなくなったのかもしれません。
では近場ならどこで買うのかというと、ホームセンターになるわけです。大型ショッピングセンターとしての位置づけで、スチレンボードを大量に仕入れて安く販売するところもありますし、日用品と一緒についで買いできる利点も大きいですね。両面テープや金尺なども同時に購入できて便利です。
ですので、まず第一はお近くのホームセンター、または緊急時に備えて画材屋さんを押さえておくのが良いかと思います。
ちなみに、稀ですが大型書店や大手量販店で販売しているケースもあります。また、鉄道模型店やプラモデル屋さんなどでも手に入る事があるかも知れませんのでご近所にあったらチェックしてみてくださいね。
有名画材取り扱い店
画材を多く取り揃えるリアル店としても有名な3つのショップ。特に、建築学生の聖地(?)として知られる「レモン画翠」は建築模型の材料が最も揃う超専門店です。一般の方が遊びに行っても楽しめるのではないでしょうか。
デメリットは、全国どこにでもあるわけではないこと。「東急ハンズ」は全国展開していますが、規模が小さければ”画材”売り場すらないこともあります。「世界堂」はほぼ関東にしかありませんし、「レモン画翠」に至っては御茶ノ水の1店舗のみ。
関東の方にとっては重宝するのですが、地方の方にとってはあまり意味がない購入先になってしまいます。
オンラインショップ
上記の3店舗はそれぞれオンラインショップを運営しています。ただし、スチレンボードが購入できるのはレモン画翠だけ。しかも、ほとんどが定価で、かつ送料もかかり、ネットショップなのに他社に比べて届くのが遅いというデメリットが。
そこで登場するのが「Amazon.co.jp」や「楽天
」などの大型オンラインストアです。
検索窓で「スチレンボード」と検索すればあらゆるメーカーのスチレンボードが表示され、品切れ状態になる恐れはまずありません。以下は最も使われているボードです。
上記のような価格も、出店店舗によって違いますから、送料と商品価格を比較してお得に購入することができます。
テコがよく購入するのは「画材販売.jp」という画材専門のオンラインショップ。大手ではありませんが、大幅な割引で購入することができて大量消費する方にとっては有り難い存在。ただし、メーカーは上記とは違いますので下記商品を参考にしてください。
フリーマーケットサイト
ハーバリウムってご存知ですか?って、知らない方がいないくらい流行りましたよね。
割と誰でも作れるとあって、皆さん楽しんでいらっしゃるかもしれません。ドライフラワーを買ってきては瓶に詰めて作ります。実はこのブームがあったおかげで建築模型屋は普段より入手困難になったものがありました。
大ブームのためにかすみ草のドライフラワーが品薄状態になったのです。もしこんな事件が他の材料でも起こった時のために、画材屋やホームセンター、オンラインショップに加えて「フリマ」を検索してみましょう。緊急時の購入先を覚えておくと良いですね。
例えば、「メルカリ」や「ラクマ」、「ヤフーオークション」などを使い「スチレンボード」を探してみましょう。意外とあるものです。使わなくなったスチレンボードを個人で安く出品するなど掘り出し物も出てくるかも知れません。今では業者が普通に出品することも多くなりました。
購入方法:おまけ
100円ショップダイソー
100円ショップを良く利用する方は見たことがあるかもしれません。カラーボードと言う商品があり、このボードを使った模型づくり動画も何本か公開しています。
100均模型 → https://mokeruto.jp/movie_category/100yenshop/
黒ボードや木目調ボードなど何種類かありますが正直なところ品質は悪いです。それでも身近にあるため重宝しますし、空間を想像するために作る模型材料として覚えておいてもいい商品です。
【100均】家づくりでも趣味のミニチュアでもOK!1000円以内でできる住宅模型の作り方
→ https://mokeruto.jp/100yenshop20181120/
注意点
製造メーカー気をつけよう
ここでちょっと注意点をあげておきます。
スチレンボードはメーカーごとにちょっとずつ素材が違います。スチレンの硬さや表面の紙の白さ加減も気になるものです。ですから、スチレンボードはここと決めた販売メーカーだけに絞ったほうが良いと思います。以下の動画と記事もおまけにリンクしておきます。
2社のスチレンボードの使い分け(会員限定動画)
→ https://mokeruto.jp/movie/20180616/
【徹底比較】スチレンボードのメーカーを替えるだけで建築模型が上手くなる説(記事)
→ https://mokeruto.jp/20211019/
湿気ですぐ反ってしまうものや、紙が剥がれやすいもの、汚れが付きやすいものなど色々とあります。
テコが使うスチレンボードは、湿気で反ってしまいやすいのですが、紙もスチレンも好みの質(加工の仕方がテコ好み)なんです。上記でも紹介しているエスレンコアというスチレンボードを使っています。
ボードのサイズと厚みに注意しよう
購入の際には、スチレンボードのメーカー以外に、ボードのサイズ(AサイズやBサイズなど紙のサイズでお馴染みですね)や厚み(1mmから7mmまでが一般的)にも気をつけてください。間違って畳サイズ程もあるものを買ってしまっても保存に困るだけですし、長く使わないと色も黄ばんで使い物にならない場合もあります。
保存にも気をつけよう
大きなものを購入してしまうと厄介ですが、小さなスチレンボードを購入したらできる限り平らな場所、陽の当たらない場所、湿気のない場所に寝かせて保存するようにしましょう。ダンボールでは長く保存しないほうが良いのですが、あまり保存するスペースがない場合は、送られてきたときのダンボールがそのまま保存用の箱として使えます。寝かせても立てても使えますからダンボールは捨てないでおきましょう。
ただし、ダンボールに含まれる成分が原因で黄ばみやすい場合があります。できる限り必要な分だけ購入すると良いかと思います。
黄ばむ:模型の黄ばみを防ぐ方法(会員限定動画)
→ https://mokeruto.jp/movie/20210114/
まとめ
以上、スチレンボードの購入方法をご紹介しました。
- ご近所のお店
- 有名店
- オンラインショップ
- フリーマーケットサイト
- 100円ショップダイソー
テコが最も使わせてもらっているのは圧倒的にオンラインショップです。時間の節約になりますし、なんといっても安いのは有り難いですからね。
最後に一言。無料会員登録してすべての動画を家づくりや趣味の工作に活かしてね!メールも来ないし退会もワンクリックでできますからご安心ください。