【定規】ベストは反射を抑えたJIS1級品ステンレス金尺。100均はどう?

こんにちは、テコです。

100円ショップの金尺、ずいぶん良くなりました。もちろん、本格的な建築模型の製作には使いませんが、普段の工作や模型教室には問題ない品質だと思います。そんな定規のメリットデメリットや100均商品との比較をしていますので建築模型製作にご活用ください。

模型に使われる定規

今回比較したのは手元にある6本の金尺をもとにしています。

素材

子供の頃は木製の定規を持っていました。皆さんもそうじゃないですか?竹製の定規なんて懐かしいです。小学校で指定の定規だと思うのですが、他にもプラスチック製やアルミ製の定規もありますね。

どれも軽くて持ち運びには良いのですが、建築模型を作る時にはステンレス製が最も適しています。若干重いですが、その重さでしっかりと切る素材に載りますし、何よりカッターで切れることがありません。木製は想像できるかもしれませんが、プラスチック製もアルミ製も意外と切れるんです。

こんな感じに切れちゃうのでけがの原因にもなります

長さ

定規にはいろいろな長さのものがあります。テコが所有している定規は1mのものもありますが、3m定規もあるんですね。建築模型、特に住宅の模型であれば60cmの金尺があれば十分作れます。最低でも30cm+15cmは持つようにしましょう。

精度

JIS規格をご存じの方は多いかもしれません。日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standards)の略なんですが、実はいろんなものに適用されているんです。例えば、トイレットペーパーのサイズなんかもJISで標準化されているんだそうです。詳しくは、日本規格協会グループのホームページ(https://www.jsa.or.jp/whats_jis/whats_jis_index/)をご覧ください。

JIS規格のマークが入った定規
JIS規格のマークが入った定規

金尺にもJIS規格があります。JISに沿って作らなければならないわけではなく、100均の定規なんかはJISの規格からは外れます。より精度の高いモノを求める場合はJISのマークが入っているモノを選びましょう。

幅と厚み

JIS規格のお話をしましたが、金尺(直尺)には目盛りだけではなく定規のサイズにも厳密な決まりごとがあります。例えば、100均の金尺とJIS規格に準じた定規では幅も厚さも違います。詳しくは分かりやすくモノタロウ(https://www.monotaro.com/s/pages/cocomite/106/)で確認することができます。

建築模型を作る際には関係ないようにも思われますが、幅、長さ、厚みを覚えていることで作業の一部を効率的にこなすこともできます。スチレンボードの加工方法に「一枚残し」という技があるんですが、その時に使う15cm金尺は100均の分厚い金尺ではなく、厚み0.5mmと決められているJIS規格で作られた金尺のほうが断然加工しやすいんです。

左がJIS規格品、右が100均商品。差、分かります?

反射(光沢)

スレンレス製の金尺の特徴の一つが光をよく反射する鏡面仕上げのような表面です。とってもきれいに見えますが、指先を明るくして作業をすると非常に困ることがあるんです。光を反射してまぶしかったり見づらかったりするんです。なので、商品によっては「シルバー加工」とか「反射抑制加工」とか「つや消し仕上げ」などと書かれているものもあります。もちろん、建築模型を作る場合は反射しないものを選ぶことが望ましいでしょう。

作業効率にも関わってくるので要注意です

目盛り

2017年度グッドデザイン賞受賞作品の中に「本当の定規」というステンレス製の一見普通に見える金尺がありました。

本当の定規
本当の定規

「カッコいいっ!」と予約待ちして半年近く待ってやっと購入した覚えがあります。写真を見ると分かるのですが、上の段の目盛りが普通とはちょっと違いませんか?目盛り線によって長さを測りますが、厳密にいうと目盛り線の太さの分だけ正確ではないという考え方があるんです。それを解消したのが「線」ではなく「面」で目盛りを表現した上の段になるわけです。

ちなみに、下の段も良く見ると0.5mmごとに「面」になっているのが分かりますか?0.5mmピッチの目盛り線ってそれだけで目がチカチカするので嫌なんですが、この定規なら大丈夫!ただ、結構高額^^;

100均定規との比較

最近の100均の品揃いは素晴らしい!スチレンボード以外の最低限の道具材料はほぼ揃うんですよね。金尺も150mm、300mmはどの100円ショップでも置いています。

では、実際に使い勝手はどうかというと、お試しで揃える分には全く問題ないと思います。ですが、厳密には難しい部分もあります。

わずかな誤差があります。

写真の定規は上が100均(DAISO)、下がJIS規格に準じています。ほんのちょっとですが300mmの位置でズレているのが分かりますか?「これくらいのズレならいいじゃん!」と思われるかもしれません。でも駄目なんです。模型職人は1mmの4分の1までは最低でも使い分けられなければいけません。上の写真はクリアしているようにも見えますが、ロットによって誤差があるとしたらもっと精度が落ちる商品も含まれているかもしれません。他にも厚みのお話であったように使い勝手に影響する小さな違いがあります。その違いを考えると、やはり精度の高い模型を作るなら良いモノを選ばなければなりません。

ベストチョイスは?

結論、「反射を抑えたJIS1級品ステンレス金尺」となります。タイトルの通りですね。以下の3点をベスト3としてご紹介しておしまいです。ちなみに右の600mm金尺のように先端を曲げてつまみやすくしている商品もあるのでチェックしてみてくださいね。

住宅白模型職人teco

住宅白模型を製作する職人です。
20年に渡って製作を重ね、全国的な住宅模型の認知度が分かりました。
東北に移住してきて自然の美しさに負けない素敵な居住空間づくりをサポートできたらと考えています。
とはいうものの、未だにご依頼地域は東北以外がほとんどです。もっと東北で白い検討模型を上手く活用して欲しいと願っています。

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