【中学高校生】建物のアイデアを小さな立体に!建築模型が大切な訳を分かりやすく説明します

建築模型を見たことはありますか?住宅展示場や建築展でよく見ますね。今回は、どうして建物のアイデアを立体模型にすることが大切なのかを説明します。さらに、上手な模型の作り方や、新しい技術がどのように模型作りに使われているかについてもお話します。

建築模型は、建物を作る人、建物を使う人、見るだけの人にも、計画中の建物がどれだけ素晴らしいものかを伝える手助けをしてくれます。

建築模型とは何か

建築模型とは、建物のアイデアを小さな立体物にしたものです。建物を作る人が自分の考えをミニチュアにし、他の人に考えを伝えるためです。建築模型を作ることで、建物がどんな形になり、部屋どうしがどうつながり、光や風や景色との関係を知ることができます。何か問題があった時には、模型を使ってその問題を解決する方法を考えることもできます。

建築模型を作る目的は、建物を作る人が自分の考えを形にし、他の人にその考えを見せることです。また、模型を使って、建物の設計を試したり、問題を見つけて解決したりすることもできます。

建物を作るときのステップと模型

建築模型は建物を建てる時にとても大切な役目を担います。まず、建物を作る人は、自分の考えを形にするためにプランを立てます。ある程度プランがまとまったところで模型を作ります。自分の頭の中にあるアイデアを現実のものとして見ることができるからです。

次に、建物の設計が進むと同時に、模型もより詳しく作ることができるようになります。建物全体がどんな感じになるのかがより明確になり、何か変更を加える必要があるかも考えることができます。

プランが確定し、模型も完成のイメージ通り作ることができると、建物を作る現場の作業員と自分の考えを共有するためにも使われます。周囲の関係する人たちも、建物がなぜその形、そのプランになったのかを理解し、竣工(完成)を楽しみにしてもらえます。

建物が竣工(完成)した際には、これまでに作られた模型、または展示用の模型を作り公開することでより多くの人に建物のすばらしさを知ってもらうことができます。

いろいろな形の建築模型

建築模型には様々な種類があります。それぞれが異なった目的で使われ、特徴を持っています。ここでは、主な3つの種類、概念模型、詳細模型、構造模型について説明します。

概念模型

概念(コンセプト/イメージ)模型は、建物を作る人が最初に考えるアイデアを形にしたものです。これは、建物がどんな形をしているのか、どんな大きさなのか、どんな意図で設計されたのかを示します。概念模型は、まだ詳しくは決まっていないけれど、大まかなアイデアを見せるために使う設計の初期段階に使われます。

詳細模型

詳細(スタディ/検討)模型は、建物の設計が進んだときに作られます。これは、建物の形や大きさだけでなく、窓やドアの位置、部屋の配置など、もっと具体的な部分を示します。詳細模型は、建物が完成した時にどんな感じになるのかを見せるために使います。

構造模型

構造模型は、建物がどのように立っているのか、どの部分がどの部分を支えているのかを示すものです。例えば、木造建築の場合は木材を実際に組み立てて作られたり、RC(鉄筋コンクリート)造の時には構成する壁や床をプラスチック板やスチレンボードを使い忠実に再現します。

これらの3種類の模型は、建物を作る時にとても大切です。それぞれが違う目的で使われ、違うことを教えてくれます。建物を作る人は、これらの模型を上手に使い分けて、素晴らしい建物を完成させることができます。

建築模型で理解を深める

建築模型で建物のアイデアを深く理解する

建築模型は、建物のアイデアを深く理解するのにとても役立ちます。例えば、あなたが公園の遊具を作る時を想像してみてください。まず、あなたはどんな遊具にするかを考え、それを紙に書きます。でも、それだけでは、遊具がどんな形になるのか、どれくらいの大きさになるのかはよく分かりません。

そこで、あなたはその遊具の模型を作ります。紙や木を使って、小さな遊具を作るのです。これを見ると、遊具がどんな形になるのか、どれくらいの大きさになるのかがよくわかります。そして、問題を見つけて解決することもできます。

もちろん、その遊具はどんな場所に作られ、どんな人たちに使われるかも重要ですし、楽しいだけではなく安全で安心して利用できる遊具にする必要があります。

プランから模型へ:大切なステップ

建築模型を作ることは、建物を作る時の大切なステップです。まず、あなたは建物のアイデアを考え、それを紙に書きます。これを「プラン」と言います。でも、プランだけでは、建物がどんな形になるのか、どれくらいの大きさになるのかはよくわかりません。

そこで、あなたはその建物の模型を作ります。建物がどんな形になるのか、どれくらいの大きさになるのか、プランが全体の内外共にどのように関係しているのかがよく分かります。そして、やはり問題があった時には、解決策を見つけて修正することもできます。

建築模型作成のベストプラクティス

建築模型を作る時のコツ

建築模型を作る時にはいくつかのコツがあります。まず、あなたが作りたい建物のアイデアをしっかりと考えてから作り始めるのが一般的です。どんな形にするのか、どれくらいの大きさにするのか、どのように部屋を配置するのかを考えてから模型にするのです。

次に、あなたが使う材料を選びます。紙や木、プラスチック、スチレンボードなど色々な材料を使います。どの材料を使うかは、あなたが作りたい建物のアイデア、コンセプトによります。

そして、あなたは模型を作り始めます。ここで大切なのは、じっくりと時間をかけて丁寧に作ることです。急いで作ると、失敗するところも多くなり、無駄に時間を使ってしまします。始めから焦らず確実に積み上げていきます。

プロからのアドバイス

プロの建築模型職人からのアドバイスです。それは、「美しさよりも分かりやすさを追求しよう」です。最初から完璧な模型を作る必要はありません。「美しい模型よりも分かりやすい模型」を心がけて、伝わる模型作りに挑戦しましょう。技術は後からついてきます。

建築模型とテクノロジー

新しい技術で建築模型を作る

新しい技術がどんどん登場し、建築模型を作る方法もバラエティに富んでいます。その中でも、3DプリンティングとVR(バーチャルリアリティ)が特に大きな影響を与えています。

3Dプリンター

3Dプリンターは、コンピュータ上でデザインした立体データを使い立体的に印刷する技術です。これにより、細かい部分まで正確に模型を作ることができます。また、時間もかからず、何度でも同じものを作ることができます。建築模型を作る時にもっと自由に、もっと色々な形を試すことができます。ただし、データを作る時間も結構掛かるものです。データあっての3Dプリンティングです。

VR(バーチャルリアリティ)

VRは、コンピュータが作り出す仮想の世界を体験する技術です。特殊なゴーグルをつけると、まるでその場にいるかのように感じることができます。これを使うと、まだ建てられていない建物の中を歩いたり、見たりすることができます。建物が完成した時にどんな感じになるのかを、リアルに想像することができます。すでにハウスメーカーが家づくりのプレゼンテーションに活用している例もあります。

これらの新しい技術は、建築模型を作る方法を大きく変化させています。これからも、もっと新しい技術が出てきて、建築模型との新たな関係性が生まれることでしょう。

まとめ

建築模型:建物のアイデアを形にする強いツール

これまでに学んだことを思い出してみましょう。建築模型は、建物のアイデアを小さな立体にして確認するためのツールです。建物がどんな形になるのか、どれくらいの規模になるのか、どんな構成で空間が出来上がっているのかがよく分かります。そして、問題があった時に解決の手助けをしてくれます。

建築模型は、建物を作るときの大切なステップです。様々な目的で使われ、相互の理解を深めることができます。結果、建物を作る人は、模型を上手に使うことによって、より素晴らしい建物に仕上げることができます。

最後に

これからも、建築模型について学んでもらえると嬉しいです。新しい技術が出ても競合だからと悲観的になったりせず、それを使ってどんな模型を作ることができたり、どんな組み合わせや使い分けでより良いプレゼンができるのかを考えてみてください。そして、あなた自身が建築模型を作ってみることも忘れないでください。それは、あなたが建物について深く考え理解するためのとても良い方法です。

建築模型は、建物と人と環境との関係を視覚的に教えてくれます。あなたが建物をもっと好きになるきっかけになれれば幸いです。

住宅白模型職人teco

住宅白模型を製作する職人です。
建築模型つながりのコミュニティを形成し「新もけると談話室」でイベント企画・限定動画の公開・チャットなどをしています。

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