【通信講座のすすめ】単なる副業ではないお仕事へと昇華させる3つのポイント

建築模型って副業としては知られていますけど、本当の存在意義まではまだ浸透していないと思うんです。しかも、通信講座を受けても元を取れず(受講料以上の受注を得られず)にやめてしまう方が圧倒的に多いんですよね。だから、以前は否定的な記事を書いたこともあります。とはいえ、通信講座で学んで模型製作を仕事にしたいと考える方も確かにいらっしゃいます。この記事は、

そんな方に読んで頂きたい通信講座に加えたい3つのこと

をまとめた記事です。

建築模型の通信講座とは

ここでは、他の記事でも書かれているような単なる通信講座の定義はしませんし説明もしません。建築模型製作を仕事にしたい方にとっての通信講座の在り方を主に探っています。

”建築模型士”という資格?

記事を書いているテコは住宅白模型職人歴20年のエキスパートですが通信講座は受講していません。ただし、通信講座の資料には目を通しています。DVD動画もしっかり視聴させて頂きましたので講座内容は把握しています。そのうえで、受講を検討されている皆さんの間違った知識(これは建築模型の知識を持たない方が書かれた記事や副業を全面に押したメディアなどが主原因だと思います)を一つだけ修正したいと思いました。

建築模型士という資格に効力を期待してはいけない

各社の通信講座では”建築模型士”やそれに似た資格名称が明記されています。これらはもちろん国家資格でもなければ何か特別な効力を持つ資格でもありません。「では何?」と言われれば、それは通信講座の認定証、卒業証書なだけです。そして、”○○協会認定”やそれに似た文言も、よく調べると単にビジネスの上に乗っかっているだけの”肩書き”ででしかないことに気づきます。

それらの組織に協力的なハウスメーカーや工務店ならその資格を知っいるでしょう。ところが、一般的な建築事務所や工務店にとっては「なにそれ?資格?」となります。

結論、「実力主義」

の業界なんだということは覚えておいて欲しいのです。厳しいかもしれませんけど、私たちコミュニティはそんな実力主義の世界で協力し合っています。すぐに諦める前にこの先もお読み頂けると嬉しいです。

通信講座の良い点

「実力主義なら通信講座の資格なんていらないんじゃないの?」と思われた方、正しいと思います。ただし、他の学び方がどれだけあるかというと、それほどないのも現状。未だに当サイトの作り方動画くらいです。そう考えると、通信講座でスキルを身につけるのも一つの選択枠として間違いではないでしょう。

期限付きである

大体の通信講座は半年で一旦期限が切れます。追加申請でさらに半年延長してフォローしてもらえるサービスはあります。半年伸びるだけでもとても嬉しいことですよね。トータル1年でしっかり技術を身に付けて独立したいものです。

基本に忠実である

最大手の通信講座のDVD内容は非常に丁寧な内容でした。手元のアップもあり、実演者も丁寧な作業を心掛けているようでした。基本的なことはもちろん、模型を作る以前の図面の読み方にも言及していますので初心者にとっては優しい教材だと思います。注意点としては、最大手以外は正直なところお勧めできる内容ではないということ。もちろん他社の教材にも目を通しています。

高額なので気合が入る

建築模型の通信講座、特に初級編などの基礎レベルでは5~6万円が相場です。それなりの金額ですし、さらに上級を目指すと12~30万円とドンドンと上がっていきます。これだけの金額を払って受講するのですから気合は入ります。なんとしても手に職!と必死になるものです。

派遣会社に登録できる

正式なシステムは分かりませんが、最大手の通信講座を卒業すると人材登録会社に登録してもらえる(実際に問い合わせて回答を頂いています)そうです。通信講座会社が斡旋するのは違法らしいので、斡旋を謳い文句にしている通信講座会社は選ばない方が良いかと思います。

通信講座の悪い点

期限が切れるとサポートがない

期間内にきっちり学んで独立できれば良いでしょう。でも、受講者さんにはいろいろな事情がありますから、1か月間ほとんど学習できないなんてこともあります。それなのに期限は間違いなくやってきます。切れてしまえばサポートはそこで終了です。一人でトラブルも乗り越えてお仕事をこなす覚悟が必要です。

応用が利かない

基礎はできるようになりますが、通信講座の内容を拝見する限り、応用には向いていないスキルが散見されます。例えば、スチレンボードは建築模型作りに欠かせない材料です。最大手は下記のボードを使っているかと思います。

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ですが、実はスチレンボードは市場に何社かありまして、大まかに2種類のボードに分けることができます。テコが使っているスチレンボードは下記のエスレンコアで、通信講座のモノとは特性が大きく異なります。

この2種類のボードの各々の良さを知っていれば模型製作の幅はグンと広がります。が、そのようなこまめな知識は通信講座では身に付きません。

高額なので挑戦できない

テコが学生の頃、5万円の買い物をしたことは一度もありませんでした。パソコンもアルバイト先の建築事務所から頂いたもの。車なんてありませんし、アルバイトで稼いでも家賃や光熱費で消えてなくなっていました。家計を切り盛りする主婦にとっても5万円は大きいはず。「副業しなきゃ・・・」とは思っていても受講費が高くて諦めてしまうケースはやはり多いのです。

集客を教えない

通信講座はスキルを教えることに特化していますから、昔から集客(ビジネス)のお話はほとんど皆無です。社会に出て働いたことのない方が技術だけ覚えたところで、お客さんとの繋がり方を知らなければ受注することはできません。

さらに、人材登録会社に登録できたとしても、「1年間全く連絡なかった」、「すぐに仕事が来たと思ったらその後は半年経ってもこない」といった相談を何度か受けていますので期待は禁物です。

コミュニティがない

サポートが切れて最も不安に感じるのは「相談できる仲間がいない」という点。サポート体制についての相談も多いので、これはかなり重要なことなのではないでしょうか。通信講座でお世話になった先生は残念ながら期限切れと同時に先生ではなくなります。仲間とつながることもできなければ完全に孤立状態になってしまいます。

まとめ

ここまでお読み頂きありがとうございます。以上を踏まえて次の3つを通信講座と組み合わせることをお勧めします。単なる副業としての模型製作ではなく、価値の高い職業に昇華することができます。

価値を正確に捉える

建築模型の存在意義について正しく認識する必要があります。通信講座でこの部分が上手く伝わっているかは正直なところ不明です。模型にはこんな力があります。

コミュニケーション能力がズバ抜けて高い

模型が打ち合わせに加わったことで、今まで参加してこなかった子供たちも「家づくりに参加できた」という声をよく聞きます。模型が持つ最も大切な役目は、関わるみんなにできるだけ正確に同じ情報を瞬時に伝えることなんです。このことに気づいていると単なる副業ではなくなります。

集客を学ぶ

お客さんを見つける力です。多分ですが、通信講座でもSNSの活用や人材登録会社への登録を進めるかもしれません。ですが、それだけではダメなんです。

クライアントの問題解決に寄り添える

なぜ模型を使いたいのか、いつ?どんな時に?誰のために?どんな模型が欲しい?を察したり提案できる能力を得るにはある程度の経験が必要です。集客の方法も重要ですが、信頼してもらえる職人になることが大切なのではないでしょうか。

関係を築く

模型職人にも様々な価値を持つ人がいます。そんな多くの方々の意見やアドバイスに日々接することができる場所は確保しておきたいところです。20年前にはそんな場所はありませんでした。リアルな模型屋の会や模型協会なるモノは存在していますが、現代を生き抜く力として、遠くにいる人とつながれるオンライン上のコミュニティはとても貴重です。上下の関係ではなく横の関係を築くこと。

コミュニティに属して横の関係を自然に持つ

以上が通信講座に加えると良い3つのことでした。

  • 価値を正確に捉える
  • 集客を学ぶ
  • 関係を築く

建築模型製作を職業にしたい方々には、職業に誇りを持って欲しいですし、常にお施主さんの夢実現に寄り添って欲しいなぁと思います。

住宅白模型職人teco

住宅白模型を製作する職人です。
20年に渡って製作を重ね、全国的な住宅模型の認知度が分かりました。
東北の自然の美しさに負けない素敵な居住空間づくりをサポートします。
とはいうものの、未だにご依頼地域は東北以外がほとんどです。
もっと東北で白い検討模型を上手く活用して欲しいと感じています。

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